石屋さんの名刺製作依頼 でも 「石の事なら何でも相談ください.」 そんな名刺を製作致しません。
「価値を伝える”魂の叫び”名刺」を製作しています。
どローカル経営アドバイザーの神谷です。
中・高校の同級生の田中くんから名刺の相談の電話をいただきました。
「名刺が作りたいんだけどどうすればいい。」
「とりあえず現在の名刺を写真で撮ってLINEで送ってください。」
「了解ですLINEに送ります。少し内容を新しくしたいのでそれも送るのでよろしくお願いします。」
田中くんは現在「石材卸」の会社を経営しています。
すぐに、LINE が送られてきました。
前回制作の名刺
今回の依頼内容
「名刺の写真ありがとうございます。再度連絡します。」
そこで、「少し大変ですが質問シートを送ります。ご確認して記入してください。」
メールをしました。
単純に名刺を製作するのではなく「何を伝えたいか」「お客様にどんな行動をして欲しいのか」「その情報は誰に伝えたいのか」を考え製作すると良いのですが、突然にそんな事を言われても答えに困ると思いますので、下記の質問シートを送らせて頂きました。
商品・サービス絞り込みシート
そして下記のような質問用紙をメール送りました 。
内容はこんな感じ。
【1】今現在、社内で最も売れている商品・サービスは何?
【2】同業他社にない特徴を持っている独自性の高い商品・サービスは何?
【3】社内で一番のロングセラー商品・サービスは何?
【4】既存のお客様の満足度が一番高い商品・サービスは何?
【5】1~4の作業で書いた商品・サービスの中で、最も愛情を注いでいるものはどれ?
【6】1~4で書いた商品・サービスの中で、社会貢献できる商品・サービスはどれ?
【7】ここまでの結果を考慮し、名刺に掲載する商品・サービスを絞り込んでください
このシートは別に3枚あり合計4枚になります。
我社では名刺などの注文で相談がある時に質問の用紙を送らせていただく事があります。
「あなたの商材は何ですか。」質問シート
別の質問用紙も用意しています。
あなたの商材は何ですか。
あなたの商材はどんな人にオススメしたいですか。
あなたの商材はどんな役に立ちますか。
その商品で役に立てると言える理由は。
あなたの商材は他のとは何が違いますか。
上記以外に合計で12個の質問が続きます。
今回はこのタイプを使用しました。
もっと伝わる内容にしたい
「お墓は田中」をもっと伝わる形にしましょう。
「そんなに悩まないでゆったりした気持ちで書いてください。」
そんな感じで LINE でのやり取りが始まりました。
新しい役職を考える事から新しい名刺を作る。
新しい役職を作る事により今までとは違う視点で仕事のやり方が見えるのではないかと思っていました。
今までにも「商品・サービス絞り込みシート」をお客様に送らせていただいた事はあるのですが、お客様の想いが伝わり仕事の展開に広がるような名刺を作る事ができたのはごくわずかなお得意様だけで、このシートを渡す事が僕の仕事になっていてお客様との会話が少なかったので、 中途半端な形でしか活用する事ができませんでした。
今回は同級生という事もあったので、仕事以外の情報も知っていましたので、今まで以上に近い関係で名刺を製作するので、シートを活用する事ができたらなと思いました。
気軽な感じで素直に質問に答えて下さい。 文字にすると「素敵な自分」に出会える。
質問する側も勉強が必要である。
前回の話では質問シートを相手に送って書いて頂き返信していただけるのを待っていました。今回は LINE を使用してみました。
一度に多くの質問を送るのではなく1問ずつ LINE を送り回答をして頂く方法を試してみました。
当たり前のことを当たり前に聞いてみる。
質問1、「あなたの商材は何ですか」。
突然こんな質問が送られてきたら、なんて当たり前のことを聞くのだろうと思ってびっくりしませんか。
質問2、「 あなたの商材はどんな人にお勧めしたいですか」。
質問3、「あなたの商材はどんな役に立ちますか」。
質問1の答えは普段扱ってる商品なので簡単に答えられると思います。
では質問2にはどうでしょうか。「どんな人にお勧めした。」この質問の答えが「幸せになりたいと思ってる人」そんな素敵な答えが返ってきました。多くの場合「全てのお客さん」「当社の商品に興味がある人」「 お墓が欲しいと思ってる人」そんな答えが返ってくると思っていましたが、 田中君は「幸せになりたいと思ってる人」と予想以上の回答です。
引き続きの質問3の「どんな役に立ちますか」に対して「感謝の気持ちが生まれる。育てられる。」はい、 とても素敵な回答です。
素敵な回答をいただきました。
通常でしたら「全てのお客さん」「当社の商品に興味がある人」「 お墓が欲しいと思ってる人」と回答することが多いと思います。時々お客様にこんな質問をします「どんなお客様にこの商品を使って欲しいですか」その答えの多くは「全てのお客様」、「どんなお客様が理想のお客様ですか」その答えも「全てのお客様」です 。
そんな時に田中君の答えは「商品」「全てのお客様」ではなく「幸せになりたい」・「感謝の気持ち」だったのです。 この答えは商品ではなく人でもなく気持ちに重点を置いた回答が本当に素晴らしいと思います。
お墓を作りたい人に対する想い。
そこで田中君は普段からとても明るく楽しい周りを愉快にするタイプの人間なので、新しい役職を考えました。
感謝の気持ちが生まれます。
「幸せでした」と感じることができる
お墓の話をさせて下さい。
永遠やすらぎコーディネーター田中 捻
まずは「お話をさせて下さい」に重点を置いて考えを進めて行きたいと思いつきました。
LINE は1週間続きます。
質問のやり取りは1週間程度続きながら進んで行きます。
質問の中に「あなた頭商材との関わりは」その答えに、 田中君は「人に重点を置いています」。そこで次のキーワードは「人」に対して少し考えながら進めて行きます。
質問が続く中で答えに「お客様の不安を取り除きたい」 「お墓参りに行って欲しい」当たり前の回答だとは思いますが、自社の商品や営業方法などを見つめ直してお客様にそのことが伝わっているのかを考えることができると思うので、今回の LINE でのやり取りは大変有意義な時間になったと思いました。
実際のLINE ではもう少し細かくやり取りをしているんですが、僕も送るだけではなく1つの質問に対して回答をいただき、次の質問に対してリアクションをしながら進めて行く方法を確認することができるので、 僕も大変勉強になる LINE でのやり取りになりました。
何を伝えたい名刺? もう一度考えてみる
LINE でのやり取りを
田中くんがLINEで送ってくれた内容を再確認しながらまとめていきます。
前回のブログでも書いたように「商品のスペック」・「商品の価格」を伝えてもお客様の環境が大きく変化してきたので、大変鈍くなっているのでは無いでしょうか。
SNS の普及によりお客様自身が集める情報が大変多くなりました。その情報が適切な情報なのか、過剰な情報なのか、不適格な情報なのかはお客さんで判断しなければならない事が多いと思うのですが、スマホやパソコンで検索をすれば多くの情報が簡単に手に入る時代になってしまいました。その中で自社の商品を選んで購入して頂くまでには多くのハードル、少し前まで実施していた営業方法ではお客様が購入をして頂く状況になるまでには長い道のりでは無いでしょうか。
田中くんの価値を伝えよう
今回の名刺作成で大きなポイントは「墓石」の販売では無く、田中くんから「墓石」の話が聞きたい。その目的を少しでも伝える名刺を制作に重点を置いて考えました。
・誰に ・何を伝えて ・どんな行動をして欲しいのか
上記の事をポイントにおいて名刺を考えます。
前回のブログににも書きましたが、
感謝の気持ちが生まれます。
「幸せでした」と感じる事ができる
お墓の話をさせて下さい。
永遠安らぎコーディネーター
これは田中くんの新しい役職になります。
「石の事なら何でも相談」・「全てのお客様に石の素晴らしさを伝えたい」そんな文章を名刺に入れるのでは無く、ピンポイントで価値を伝える名刺を作る事に心がけました。
家族が集まる場所
大きなポイントは名刺の1ページ目の一番上に書いてありますが、「家族が集まる場所」「家族が集まれる場所」 そんな場所を作りたいと田中くんは言っていたので「家族が集まる場所を造っています」これを一番目立つように名刺に入りしました。
・ではなぜ家族が集まる場所が必要なのか
・なぜ感謝の気持ちが生まれないといけないのか
・なぜ幸せでしたと感じていただけなければいけない
色々な事を話せばきりがない事なのですが、実際にお墓を利用するのは人が亡くなってからになります。お墓参りをする事によりすぐに感謝の気持ちが生まれるのでは無く、 お墓参りに行く事を考える事によってご先祖様や大切だった人の事を思い出し、そんな時に両親やご先祖様に感謝ができるそんな心を持つ事ができるのでは無いかという事を伝えたいという事でした。
名刺制作のポイントについて
今回は両面印刷の3ッ折りのタイプの名刺を作りました。
通常名刺の6倍の内容になります。 デザインや展開の方法は色々なパターンがあるのですが今回は縦に開く方法にいたしました。
1ページ目には
タイトル・写真・役職・住所などの連絡先を記載します。
ここで重要なのはイメージを伝えるよりも、自社の価値を伝える内容にする事が必要です。「家族が集まる場所を造っています。」「お話をさせて下さい。」「永遠の安らぎコーディネーター」。田中くんの会社の内容を伝える事をトップのイメージに持ってくるのでは無く、田中くん個人の思いを伝える事にいたしました。
お客様が名刺を持った時にどんな内容か聞きたくなるような価値を名刺に記載し伝えたかったです。
「お墓の事なら何でも相談」そんなタイトルを使う事はダメだと話しながら新しいタイトルを作りました。
名刺を開いて頂くと
ロゼッタストーンの写真と石に刻まれた内容は、風化する事なく歴史が後世まで伝えられる石の素晴らしさについて記載しました。
このページはお客様との会話をする時に、実際の仕事以外のお話もできればと思い印刷いたしました。全てのページを商品や自分の価値を伝えるだけで無く、数少ない名刺を渡すチャンスに会話を少しだけでも膨らませる内容も必要かと思っています。
名刺の裏面には
田中くんの自己紹介が書いてあります。
お客様との距離を少しでも縮めればと思い記載させて頂きました。
この場合も出身地・出身校などはやはり親しみが湧くツールになりますし、 趣味や特技なども重要な自己紹介になると思います。単純に趣味・読書では無く読書でもどんな本が好きか、どんな作者に興味があるか、自分が一番共感できた本のタイトルなどを少し詳細に書くと、さらに親しみが湧くツールになると思います。
初回のLINEは、趣味は「収集・読書」だったのでもう少し細かく教えて下さいとお願いしたら「収集・旅行先でもらったパンフレット」「読書・何でも読みますが、特に時代小説が好き」そんな感じに変更いたしました。読書に関してはもっと細かく書いても良かったのですが、興味を持って頂いたお客様に少し突っ込んで頂きたいなと思ってタイトル等では無く「時代小説」にいたしました。
名刺の中面について
上記のような内容になっております。
本来はもう少し細かく内容を精査したいと思ったのですが、今回は田中くんも初めて3ッ折名刺を使うので、業務の細かい内容よりも「お墓を造りたい」そんな人に、まずはお話をさせて欲しいという事を伝えたい名刺にしてあります。
「お墓造りの始まりは納得から」
単純にお墓を作る方法を書くのでは無く、 納得して頂くまでお話をさせて頂きたい事を伝えたかったです。
もう一つポイントがあり、連絡をして頂く時に「お墓の相談がしたい」とご連絡下さい。 お客様から連絡をして頂く時に連絡の方法の詳細を記載する必要性があると思う。「電話番号は何番です。」では無く、例えばお店の前にチラシや看板を付けた場合は「チラシを見た」「看板を見ました」とお入り下さい。そんなメッセージを付けるだけでお客様の入場時に少しでも戸惑いがないようにする事が重要であります。
今回は「お墓の相談がしたい」と電話をしていただけるように記載してあります。本来ならもう少し丁寧に電話の受付時間も書くと良いのです。
中段下段は田中くんの仕事に対する想いが書いてあります。
価値を伝える名刺製作
・人柄を伝える
・商品をすぐに売り込まない
・情報を入れすぎて文字が小さくしない
・笑顔や仕事姿の写真やイラストなどを入れる
・スペックや価格では無く価値を伝える
・名刺を渡してからの行動パターンを考える など、、、、、、、
一番重要な事は、ゴールを決めて制作を始める事です。
今回の名刺は田中くんの人柄を伝え、お墓の話を聞かせて頂く事をゴールの設定にしました。
もちろん最終目標は商品やサービスがお客様にお買い上げ頂き、 売り上げ・利益に繋がる事が最終ゴールにはなりますが、そこまでの道のりを考え「始めの一歩」行動がする事が重要です。スタートとしないと絶対ゴールは辿り着きません。
道のりは険しくですが、ゴールの光を確信して少しでも前に進みましょう。
田中くんの名刺は内容を今後も更新していく予定であります。
費用について
今回の名刺製作は費用詳細は(税別)
・打合せ代 40000円(15回ぐらいのメール・LINE) Zoomにて対応も致します。
・デザイン代 名刺サイズ6ページ 30000円
・印刷代 名刺サイズ6ページ 300枚 25000円
上記の料金は「価値を伝える魂の叫び名刺」の料金です。
企業など多くの方が製作する場合などの名刺は別途お問合せ下さい。
突然ですがYouTubeも開始致しました。
素人感でまだまだですが、頑張って100本を目標に撮影・編集しています。
最後までお読み頂き感謝です。
昭和4年から愛知県刈谷市で印刷を生業にしています。
印刷だけでなく集客や商品・サービスの価値を伝えるお手伝いをしています。
お問合せ・ご相談がありましたら下記の「お問合せフォーム」よりご連絡ください。
お待ちしています。
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